英国視察報告会「国境を越えたネットワークを通して
~低炭素社会に向け、わたしたちにできる事~」を開催

「低炭素杯2011」の環境大臣賞受賞4団体が、2011年5月30日~6月4日にかけて、ブリティッシュ・カウンシル主催により、イギリスの環境団体を訪問し、交流を行いました。 この報告会では、イギリスにおける低炭素社会へ取り組みについての講演、訪問概要報告、パネルディスカッションが行われました。

日時: 2011年6月19日(日) 15:00~17:30
会場: 情報オアシス 神田セミナーハウス
参加者: 約100名
プログラム:

1.開会挨拶

2.基調講演 日英における低炭素社会への挑戦~コミュニティから始まる環境改革~

3.ブリティッシュ・カウンシル主催イギリス視察訪問の概要

4.イギリス視察訪問参加団体からの報告

5.パネルディスカッション

司会: 櫻田彩子


1. 開会挨拶

長谷川公一氏(地球温暖化防止全国ネット理事長)

・低炭素杯2011開催の経緯について

・イギリス視察の経緯について

・低炭素杯2012に向けてのイギリス視察の有効性

2. 基調講演:日英における低炭素社会への挑戦

ジェイスン・ジェイムズ氏

(ブリティッシュ・カウンシル駐日代表、
英国大使館文化参事官)

ブリティッシュ・カウンシルの概要について

NESTA(英国の中間支援組織)について

NESTAの実施するBIG green challengeについて

環境分野におけるブリティッシュ・カウンシルの
活動について

3. ブリティッシュ・カウンシル主催イギリス視察訪問の概要

中垣藍子(地球温暖化防止全国ネット事業グループ)

・低炭素杯2011と環境大臣賞受賞団体について

・イギリス視察訪問の目的・スケジュールについて

4. イギリス視察訪問参加団体からの報告

(1) 大分県立日田林工高等学校 林産クラブ「Hachney City Farmについて」

(2) 京都府立桂高校 TAFF「地球を守る新技術の開発」班「Global Generationについて」

(3) 環境NPO オフィス町内会 森の町内会「The Green Valleysについて」

(4) 鹿児島県出水市 六月田下自治会「NESTAについて」

5. パネルディスカッション

コーディネーター:

長谷川公一氏(東北大学大学院教授、一般社団法人地球温暖化防止全国ネット理事長)

 

コメンテーター:

ジェイスン・ジェイムズ氏(ブリティッシュ・カウンシル駐日代表、英国大使館文化参事官)

 

パネリスト:

吉長善昭氏(大分県立日田林工高等学校 林産クラブ)

土井安寿氏、中村悠那氏(京都府立桂高校 TAFF「地球を守る新技術の開発」班)

丸山直美氏(環境NPO オフィス町内会 森の町内会)

松田正幸氏(鹿児島県出水市 六月田下自治会)

 

 

コーディネーター:

イギリスと日本との違いや共感した部分について、お話し願えますか?

吉永:

私は自動車整備の専門学校に通っていて、燃料にも関心がありました。普通の油の再利用は日本でもしているのですが、Hachney City Farmではそれを個人レベルでやろうとしているのがすごいと思いました。

土井:

Global GenerationのRooftop allotmentプロジェクトを視察してみて、私たちと屋上緑化の考え方の違いを感じました。また、コストが理由で、環境に良くても実現できない問題はイギリスでも日本でも同じなのだと感じました。

中村:

しかし、屋上緑化システムを普及させようと頑張っているところはイギリスも日本も同じだと思いました。

松田:

Global Generationの取り組みですが、ロンドンのど真ん中でミミズから土づくりを行い、野菜を作っている努力には感銘を受けました。これまで自分は、地元の自然を壊し続けてきた、これからは本当の生活の豊かさとは何かを考えなければならない、と感じました。

コーディネーター: イギリスではHill(丘陵)がとてもきれいな景色があります。日本では、イギリスのイメージというと「産業革命」が有名ですが、農業地帯がとてもきれいです。
コメンテーター:

ロンドンの周りにもグリーンベルトがあって自然を大切にしているかと思います。また、イギリス人は古いものを再利用するのがうまくなってきたと思います。

コーディネーター:

さて、イギリスでの取り組みを視察してきたわけですが、これからの活動に向けての意気込みもお聞かせ下さい。

吉長:

日田林高校林産クラブでは、私の後輩が新しいファイバーボードを開発しています。2012年の低炭素杯にも出場してくることを期待しています。

土井:

イギリスでは、地球温暖化対策が非常に進んでいるのかと思っていました。しかし、どこの国でも様々な課題があるということが分かりました。自分が今できることを頑張って、環境問題に貢献していきたいと思います。

中村:

イギリスで頂いたたくさんのアドバイス、アイデアを自分たちのものにして、自分たちの屋上緑化システムをさらに改良していきたいと思います。そして、これを世界に広め、世界の様々な問題に取り組んでいきたいと思います。

丸山:

イギリスでも日本でも低炭素社会に向けて苦労しながらも努力している、ということがわかりました。つまり目指すところは同じなのだと考え、これからもがんばっていきたいと思います。

松田:

私たちの自治会はお金をかけずに無駄を絞ってきました。自分自身も水道光熱費を56%削減、CO2で言えば50%以上削減してきました。これからもイギリスの人たちと交流を続け、きちっとしたモデルを提示し、高齢者にやさしいコミュニティづくりもしていきたいと思います。

コーディネーター:

イギリスの低炭素杯とも言うべき“BIG green challenge”の資金源として宝くじの売り上げもあるという事も、本日聞くことができました。日本でも色々なところからの資金を得て、“BIG green challenge”の選定団体を今度は逆に日本に招待してはどうか、と思いました。地域で低炭素社会の実現のために活動されている団体の方々には、地域・理解・信頼・指導者・革新というキーワードを大切に今後も様々な取り組みを重ねて頂きたいと思います。また、低炭素杯2012にもぜひご応募下さい。